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どちらかといえば私は『それでも、やさしい恋をする』の方がより好みでした。派手な事件は起こらなくても、描写が繊細なのでとても読ませるんですよ。 先に相手に恋をしたのは受けなのですが、彼の片思いが健気で泣かせます。受けはモテるタイプで恋愛事の経…
人間に化けて男子高校生として暮らす野ウサギが主人公の作品。主人公の肉厚なウサミミにときめいて以来単行本で集めていました。 単に狐耳とウサミミのキャラがいちゃいちゃして終わるのではなく、もっとスケールの大きな話へと持っていこうとした点に作家さ…
『利火羅』は、短編ながら“蛮族”の捕虜、簒奪、父子間の対立、正室腹と側室腹の異母兄弟の確執など、ドラマチックなエピソードが多く詰め込まれています。一冊くらいかけて丁寧にストーリーを描いて欲しかったと思わないでもないのですが、短編だからこそ怒…
娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)作者: 西炯子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/03/10メディア: コミック購入: 22人 クリック: 475回この商品を含むブログ (274件) を見る娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)作者: 西炯子出版社/メーカー: …
KEY JACK 1 (きらら16コミックス)作者: 潮見知佳出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 1999/10メディア: コミック クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る↑の画像は1巻だけ表示していますが、7巻まで読了済です。・主人公:御厨秋 不思議な力であり…
というわけで、イタリアはローマのレストランを舞台に、そこで働く人々の恋模様を描いている漫画です。年配の色気を描いていたということにただひたすらびっくりしました。 例えば、主人公の若い女性ニコレッタの恋のお相手である給仕長のクラウディオ。彼は…
確かにベタなんだけれど、このベタな素材を本当にうまく処理しているのが本書です。しかもあらぶものにありがちなどぎつさはなく、どこか作品全体に優しく切ない雰囲気が漂っていたのがとても良かったです。なんかこう、とても素敵な恋愛漫画読んだなぁ、と…
氷雪王の求婚 ?春にとけゆくものの名は? (コバルト文庫)作者: 湊ようこ,由利子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/10/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見る ヒロイン:アイリス・ティティス・ローレリアス(16)…
終戦後の昭和を舞台に、ちょっと意地悪なミステリ作家×おっとりした担当編集の日常が描かれます。鈍い受けに意地悪したり我侭を言ってみたりからかってみたりする攻め。彼は自分からいろいろちょっかいをかけて、しまいには手を出すくせに、なかなか自分の受…
ヴァイオリン職人を目指す少年・データと、同世代のヴァイオリニストの卵の少年ルースとの友情や成長を描いた作品です。舞台は北米の田舎町。藤たまきさんの漫画はどれもリリカルで透明感がありますが、少年の成長がテーマのこの本は特にその作風にぴったり…
攻めが雪山の別荘という陸の孤島に受けを閉じ込めて、手を出すわけでもなくただひたすら見つめ続ける、という本作。その中で音無の身の上と気持ちが明らかになっていくわけですが、本書のキーワードは、タイトルに『観賞用』とついてるだけあってこの攻めの…
螺旋の素描 (POE BACKS Babyコミックス)作者: 会田薫出版社/メーカー: ふゅーじょんぷろだくと発売日: 2009/05/23メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る短編漫画。人形浄瑠璃の世界で、人形遣いの兄弟子と弟弟子との恋愛を描い…
道化師は恋の語りべ (ハーレクイン文庫)作者: トーリフィリップス,Tori Phillips,古沢絵里出版社/メーカー: ハーレクイン発売日: 2007/06メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る株式会社ハーレクイン、2007年7月1日。HQB−90。 …
アラビア半島のペルシア湾に臨む架空の国を舞台にした小説でした。攻めのアーキルが魅力的でした。目的のためには受けすらも煙にまくような腹芸も出来るし、無駄口叩かずやるべきことをどんどんやるような有能さと冷静さも持ち合わせているし、粘り強いしね…
舞台は昭和初期。メインキャラクターは弁護士の倉橋千歳と、大学教授兼幻想小説家の鷹司惟顕。このシリーズは漂っている雰囲気がとても素敵です。昭和初期というちょっとレトロでロマン溢れる時代、華族や軍人がまだ存在した時代、幻想譚も違和感無く似合い…
特に手描きの背景はとても味があって良かったです。第一話で二人が住んでいたアパートやその周辺の住宅地は妙に生活感が溢れていたし、成長したトモが住んでいるラブホの裏に建つ建物の部屋とか何ともいえない魅きつけられるものがあります。142ページの工事…
近未来の日本の湾岸都市を舞台に、少年は自身の出生の秘密を知ります。湾岸の澄み渡るような空気感や仄かに見え隠れするキャラクター達の絆など不思議な魅力のある作品でした。少年と、家に出入りする男性獣医との関係は萌えますよ。
デートクラブ所属の受けが犬、派遣先の客である攻めが御主人様となり、ごっこ遊びをする、というお話。閉じられた世界はどこか奇妙で歪んでいるけれど、そこに流れる空気は穏やかで、むしろ甘美ですらあります。すっごい萌えましたよ、この作品。
建築家×型枠工のお話の第2弾。二人の心の結びつきが強まっていく様子がわかりますし、受けが攻めと出逢ったことによってとても幸せそうになっていたので萌えました。受けの初恋の人へのよろめきと攻めの嫉妬も、なんかこう凄くあ〜恋愛物を読んだなぁ!とい…
小説家×船着場の売店のアルバイトのお話。この『遊覧船』、乙女心をくすぐられるというか、なんだか凄く胸がキュンキュンする作品でした。漂う雰囲気は優しく、台詞もセンシティブでどこか切なさがあるし、受けも攻めも可愛いです。ギャグシーンも微笑ましく…
昭和初期、老舗味噌屋の若旦那と吉原の幇間という渋い職業の二人の、ちょっとホラー風味なストーリー。レトロで艶めかしい雰囲気が素敵です。客と幇間というだけの関係では無いけれど、恋人同士まではいっていない微妙な関係を楽しむのがこの作品の醍醐味な…
面白かったです。受けと攻めは幼馴染で兄弟のように1つの屋根の下で一緒に生い育ってきた二人。攻めは私立高校2年生、受けは一つ年下の書店員です。表紙や背景の繊細な美しさ、そして真っ向勝負の三角関係を堪能できる作品です。
米国人×日本人のプロテニス選手同士のお話。この作品、大好きです!二人が親密になっていく様子が丁寧に描かれている上、スポ根モノや受けのシンデレラストーリー、攻めのトラウマ克服&スランプ脱出物語としても面白かったです。
5つの作品が収録された短編集です。どれも優しい御伽噺を聞いた後のような、柔らかい読後感のある作品ばかりでした。特に『一人の王にさしあげる玩具』『ある幸福な人の噺』が好きです。