唯月一 『王朝春宵ロマンセ 全3巻』
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秋月こおさん原作のBL小説を、唯月一さんがコミカライズしたものです。
舞台は平安時代、在原業平や小野篁らが朝廷に仕えていた頃。如意輪寺の稚児である千寿丸は、寺から逃げ出したところを藤原諸兄に助けられて……、というお話でした。3巻のクライマックスでは、土牢に囚われた前阿闍梨を助け出すため、如意輪寺を乗っ取った悪徳坊主相手に千寿丸はさまざまな人達の助けを借りて立ち向かいます。
唯月一さんの絵が良いですね。まず、千寿の容姿がとても可愛いらしい.
2巻の加茂の祭のシーンの、頭に葵の葉を乗せた童水干(であっているかな?)姿の千寿丸が良かったです。カラー絵は諸兄や業平の平安装束も色使いがとても綺麗でした。時代物は、装束姿を美しく描いてくれる絵描きさんだと読んでいて楽しいです。
ただ、可愛すぎて千寿丸は美少年というよりは美少女のように見えますね。ついでに幼い容貌なので、抱き合っているシーンでは体格差から諸兄が必要以上にペドっぽく見えて結構背徳感が……。
でも、小柄で女顔の美少年が年上の優しいご主人様とラブラブというのがお好きな方はきっとツボを突かれる作品だと思います。