sorachinoのブログ

BLやラノベ、少女漫画、ロマンス小説、ミステリ小説、アニメ、ドラマ等のジャンルごった煮読書感想ブログ。お気に入り作品には★タグをつけています。ネタバレ多数、ご注意ください。コメント大歓迎です。不定期更新。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今市子 『笑わない人魚』

表題作の『笑わない人魚』、『青髭の友人』、『真夏の城』、『廻遊魚の孤独』の4話が収録されている短編集。表題作の受けは、漁協で事務仕事とはBLの登場人物としては珍しく地に足のついた地味な職業です。そういう部分も含めて地方の少し寂れた漁港の町…

Unit Vanilla 『胡蝶の誘惑』

アメリカ人外科医×製薬会社勤務の日本人研究者のお話。攻めが黒人という珍しい点は良かったです。受けの「グレッグの手のひら、白くて可愛い」等の口説き文句を読んで、そういえば日本では日本人と黒人のカップルを描いた作品ってBLに限らずまだまだ少ないよな…

高遠砂夜 『姫君と婚約者』シリーズ

なんといってもキャラクターがとても魅力的!アリィシアが明るくて元気いっぱいでパワフルなのに対して、無口で無表情で無愛想で偏屈で根暗なガルディアの組み合わせも面白かったです。そして、ガルディアの分身のような存在が次々と登場し、アリィシアが彼…

剛しいら 『ボクサーは犬になる   ドクター×ボクサー1』

外科医×ボクサーの年の差カップル。私は恋人になった第二話以降が特に好きです。絆を深めながら自分達の生活をどうやって守っていこうか、と二人が努力し合っている姿は読んでいて快い。

高遠琉加 『愛と混乱のレストラン 1』

舞台は高級フレンチレストラン、シェフ×支配人。受けと攻めの恋愛譚であるだけでなく、一軒のレストランを再興させるという一つの目標に向かってチームで一丸となって頑張るお話でもあって、その辺りが楽しかったです。それぞれが持つ技能と知識を活かし力を…

木原音瀬 『牛泥棒』

明治時代を舞台にした植物学者×下働きのお話です。年下主攻め、敬語受け。とても面白かったです。攻めの亮一郎は可愛気のある年下の亭主関白男っぽいです。「お前も俺に接吻しろ」とか、何故受けの徳馬が泣いているのかわからなくて「お前が作った夕餉を食わ…

明治カナ子 『惑溺趣味』

オヤジ攻めやらオヤジ受けやら、オヤジ成分の多い短編集。中でも特に『べス』が面白かったです。死んだ愛犬が人間の青年になって戻ってくると信じているペットロスになった富裕な実業家と、お金のために彼を騙して愛犬のふりをして近づく若い劇団員のお話で…

桑原水菜 『赤の神紋』

小説家兼劇作家と舞台役者の物語。とにかく筆致が暑苦しい!でもその暑苦しさがクセになる!勝者と敗者、天才への劣等感と憧憬、凡人であるがゆえの苦悩、自ら模倣者になってしまった恥辱など、作家の連城をはじめとした登場人物達の生々しい感情が溢れてい…

草間さかえ 『どこにもない国』

表題作カップルの話は、今巻に同時収録されている現代ものに比べてもページ数は少ないんですが、印象深かったです。引き揚げてきた兵隊さんに水やリヤカーを差し出す町の人の姿とか、戦地から久々に自宅に帰ってみたら赤の他人が我が物顔に移り住んでいたと…

今市子 『大人の問題』

主人公が最初から最後までヘテロの男性という異色のBL漫画。主人公の代わりに(?)、男性同士の恋愛をするのは主人公の父なのでした。このお父さんはゲイで、若い美青年の彼氏がいます。主人公直人と父の恋人のエビゴローを中心に、家族のドタバタ劇がコ…