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sorachinoのブログ

BLやラノベ、少女漫画、ロマンス小説等の読書感想ブログ。お気に入り作品には★タグをつけています。どちらかと言うと新刊より古い作品に言及することが多いかも。ネタバレ多数。コメント大歓迎です。

かわい有美子『ルーデンドルフ公と森の獣』

現代日本、緑深い高原地帯に建つ洋館でストーリーは進行します。
「Y県山中の鬱蒼とした森の中の細道」「広大なルーデンドルフ家の私有地は隣のN県にまで跨っており、N県側には少し行けばスキー場もあるような場所だ。このあたりの積雪量も相当なものだと思われる。」「少し行けばN県というこのあたりは、関東の避暑地として昔から外国人が多く足を運んだ場所だ。」等の描写から推測するに、おそらく舞台は山梨県かと。隣県のN県というのはたぶん長野県でしょう。
カップリングは洋館の持ち主のドイツ人×建築学が専門のオーバードクターでした。

森の中の古くて豪華な洋館、人狼、貴公子のようなゲルマン系の美男子、どこか「美女と野獣」を思わせるストーリー展開というお伽噺めいた要素が散りばめられた本作。こういう設定はとても好きですし、孤独に弱く番の相手を溺愛していつも一緒にいたがる攻めの様子は可愛かったです。脇役の不愛想な使用人パウルは面白いキャラでした。

ただ、個人的にはかわいさんの作品なら『いとし、いとしという心』『上海』『極東美人』『透過性恋愛装置』などの方が断然好きですね。この『ルーデンドルフ公と森の獣』、ドイツに関する蘊蓄や攻めがドイツ人というのを強調する描写が結構多めでして、読んでる途中で、ドイツ人なのはわかったからもっとそれ以外の攻めの良さがわかるような場面を読みたい……!という気分に少しなってしまったものですから。BLに登場する人狼攻めの性格はたいてい俺様だったりワイルドだったりしますが、本作の攻めはかなりナイーブでシャイというのが珍しくて面白いのでそういう部分に根差したエピソードや、モフモフ成分をもっと読みたかった気がします。



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