ＢＬで巡る世界各国

自分が読んだことのある商業ＢＬ作品の中からそれぞれの国を舞台にしたＢＬ作品をあげていこう、という企画です。架空の国を舞台にした作品はいれていません。

アジア

日本

ＢＬで巡る４７都道府県 - sorachinoのブログをご覧ください

中国

かわい有美子　『上海』全1巻

租界時代の魔都と呼ばれた上海が舞台の小説。イギリス人貴族×中国人の使用人。時代の波に翻弄される2人が描かれます。同時収録の短編『歌姫』は、受けが香港に滞在していた時のお話でした。

沙野風結子　『上海散華』全1巻

1930年代の上海の裏社会が舞台の小説。中国人の秘密結社の頭目×日本人の華族の令息。私は未読ですが『上海血華』というスピンオフも出ているようです。

松岡なつき　『Ｈ・Ｋドラグネット』全4巻

1990年代の香港マフィアの世界を描いた小説。組織の跡目を争う異母兄弟、幹部同士という２カップルが登場。主な舞台は香港ですが、4巻はマカオ絡みのエピソードが増え、1999年12月20日のマカオ返還式典の生中継を主要キャラ４人でテレビ視聴する場面がありました。

一穂ミチ『is in you』全1巻

2010年、香港に赴任した新聞記者×通訳兼ガイド。双方日本人で同じ高校に通っていた先輩と後輩の間柄でしたが、香港で久々に再会しました。鴛鴦茶、金魚街、淺水灣をはじめその他多くの観光名所や名物が登場します。

一穂ミチ　『レットイットライド』（単行本『ノーモアベット』収録）

本編『ノーモアベット』は日本が舞台ですが、続編で同時収録の『レットイットライド』はマカオが舞台。主人公カップルがその両親と家族旅行でマカオに行き、観光したり、カジノで勝負したりする場面が出てきます。

シンガポール

一穂ミチ　『ワンダーリング』

カジノの社長×ディーラーの小説。基本は日本を舞台にストーリーが進むのですが、攻めが中華系シンガポール人の父と日本人の母との間に生まれたこともあり、単行本235頁のうち約35頁はシンガポールでのエピソードが描かれています。

トルコ

えすとえむ　『クシュラル』全1巻

様々な時代のトルコを舞台にした短編漫画集。教育係の宦官×オスマントルコのスルタン、セルビア出身のイェニチェリ×踊り子、高校生×路上の男娼、幼馴染同士など。後書きのトルコ取材エッセイには作者のトルコ萌えが詰まっています。

エジプト

松岡なつき　『流砂の記憶』

将軍×考古学者の小説。ツタンカーメンの父王アクナーテン王統治下の古代エジプトへ3000年の時を超えて現代人の主人公（受け）がタイムスリップします。ラストシーンは、星の瞬くナイルの川岸でした。

ヨーロッパ

イギリス

藤たまき 『アナトミア』

ロンドンの美術学校の学生×教師の漫画。夏季休暇には、イングランド南部のリゾート地イーストボーンの海辺の別荘に行ったりもします。基本は英国内で物語は進みますが、二人の出会いの地フィレンツェも重要な舞台となっていました。

フランス

よしながふみ 『ジェラールとジャック』

フランス革命前後のパリが舞台のＢＬ漫画。富裕な小説家の主人×召し使い。
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よしながふみ 『執事の分際』

フランス革命前後が舞台のＢＬ漫画。執事×貴族の若様。革命後は亡命貴族としてドイツで暮らします。
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えすとえむ 『作品ナンバー20』

短編漫画集。表題作『作品Ｎ°２０』は、絵画修復師×絵の中から飛び出してきた美青年。
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イタリア

basso　『イタリア政治家シリーズ』

漫画。第１弾『クマとインテリ』の表題作はカメラマン×前首相の与党下院議員。第２弾『amato　amaro』の表題作はボディガード×経済学者。第３弾『アルとネーリとその周辺』の表題作はレストランの給仕×野党下院議員。
basso 『クマとインテリ』 - sorachinoのブログ
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スペイン

松岡なつき　『アンダルスの獅子』

かつてイベリア半島にあったイスラム国家ナスル朝グラナダ王国が舞台の小説（作中での表記は「ナスリ朝」）。イスラム教徒の武将×キリスト教徒の奴隷。1492年1月2日のアルハンブラ宮殿の陥落によるレコンキスタ終結という重大な場に主人公が立ち会います。

えすとえむ 　『ラスゲアード』（『作品ナンバー20』収録）

スペインのグラナダが舞台の短編漫画。若い男性フラメンコダンサーと年配ギタリストの話。スペイン情緒たっぷりです。
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