今市子 『萌えの死角』2
- 作者: 今市子
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: 文庫
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BL漫画タグをつけていますが、ストーリー漫画ではなくコミックエッセイでした。内容は、BLに関して著者の今さんが見聞きした経験や萌えについてなどが大部分を占めています。
ですが、個人的にはBL部分についてよりも登山について描かれていた部分の方が面白かったです。そういえば今さんのBL漫画『楽園まであともうちょっと』でもあとがきで山登りの体験談を描いていましたが、あれも面白かったな。この本では北アルプス大日連山や剣岳などの話題が出ていました。平日の登山は中高年ばかり見かけるので、たまに若者と会うと芸能人ばりにキラキラして見えるらしい。
それにしても82歳なのに剣岳を登りたいと思う今さんのお父さんって凄いなー。うちの父は還暦ですが、とてもじゃないけど山登りできる体力はなさそう。元気なお父さんをお持ちで羨ましい。
余談ですが、所属俳優が全員男性の劇団スタジオライフについてはこの本で初めて知りました。女性役も男性俳優が女装して演じ(発声は男声のままだそうですが)、しかも上演作品も『トーマの心臓』など耽美的なものが多いんだとか。そんな腐女子を狙い撃ちにしたようなコンセプトの劇団、あったんですね。しかも来年劇団結成30周年を迎えるそうで、私が生まれる前から活動しているんだと思うと、いやー、びっくりでした。