sorachinoのブログ

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マヤ・バンクス 『ハイランドの美しき花嫁』

舞台は12世紀の中世スコットランド、デヴィッド1世の時代。ヒーローのユアンはマケイブという氏族(クラン)を率いる族長。ヒロインのメイリンは前国王アレグザンダー1世の庶子。彼女の結婚相手が受け継ぐ広大な領地ニアヴ・アーリンと莫大な持参金を目当てにユアンはメイリンに結婚をもちかけるが……、というストーリー。

ハイランダーものって本当によく出版されていますよね。お好きな方多いんだろうなー。家族とクランを大事にする態度、筋骨逞しく剛勇な戦士、ってあたりのイメージがやはりポイント高いんでしょうか。今作のヒーロー、ユアンもそういうキャラクターでした。支配的&独善的なのが鼻につくけれど、族長であるだけに自負心や庇護欲も強く、クランの者たちに対しては公正な態度を貫こうとしています。亡妻との間に作った一児の父でもあり、その子への愛情ある接し方も好感度高し。

案外コミカルなシーンも多く、婚礼を挙げた後のユアンとメイリンはラブラブで、微笑ましいお話でした。