トジツキハジメ 『俺と彼女と先生の話』

俺と彼女と先生の話 (ウィングス・コミックス)

代々茶道の家元をつとめる家に生まれたフリーターの若者が主人公のホラー漫画でした。アルバイト先近くの女子高に通う少女や、その叔父の民俗学者とひょんなことから出会い、怪奇事件に巻き込まれていく、というストーリーです。

どんな願いでも叶えてくれる秘密の箱が出てくる第２話が怖かったなぁ。箱を開けると、黒い鳥の羽がぎっしり詰まっていて、その中からギョロリとした目玉が開けた人を見つめているのです。本当に不気味でした。あんな物騒な箱、お礼だと言ってポンと他人にあげるなんて学者先生もひどいなーｗ　学者は自分の亡くなった姉を生き返らせたいと願っているので、主人公にあの箱を渡して死人の生き返りを試させたいという下心もあったのかもしれませんが、あんなの手元にあったら怖すぎる！　
結局あの箱は沼に沈められたけれども、根本的な解決はできてないままなのですよね。ああいうラストってちょっとゾッとくるものがあるよなぁ。