夜光花 『薔薇の刻印』
- 作者: 夜光花,奈良千春
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2010/08/30
- メディア: 新書
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吸血鬼物のBLです。この1巻では現代日本の田舎町が主な舞台となっています。
思った以上にスプラッタシーンが多く、登場人物たちも次々亡くなっていくので、読んでいて結構びっくりしました。まだ1巻というのに驚異の死亡率の高さなんですよ。特に、主人公の親友のお家である南条家が不憫で不憫で。自分よりも若い家族を失った奈美さんが可哀想すぎる……。
というわけでなかなかハードな展開が続く本作ですが、主人公の啓が明るくて元気の良いザ・高校生という感じのキャラなせいか、必要以上に重苦しい感じは受けなかったです。攻めその1であるレヴィンも基本はシリアスながら妙にコメディチックな可愛げもあるキャラですし、攻めその2であるラウルはノリの軽いお兄さんですしね。
秘密結社、手に薔薇型の痣、軍服、騎士になるための試練……等なにやらラノベ感満載で楽しいです。
主人公啓は、吸血鬼退治をする薔薇の騎士としての成長も、二人の攻めを振り回す受けとしての成長も楽しみです。今後に期待。