高久尚子 『僕はすべてを知っている』
- 作者: 高久尚子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: コミック
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医師×携帯電話会社勤務サラリーマンのBL漫画です。優しい淡い色合いで味のある表紙やカラーイラストだけ見てると、まるで切ないシリアス系ラブストーリーであるかのように思えますが、ところがどっこい、なかなかトンチキなコメディでした。なにしろ、帯には
君の下半身は、世界一美しい!!
などと大きな文字で書かれているくらいですから。攻めは、有名な男性治療専門病院の敏腕ドクター。そんな彼が、街ですれ違った青年に一目ぼれをします。しかしその惚れた箇所というのが顔ではなくなんと○○○だった、というのがこのお話のぶっとんだところです。「ちょ、なんだそりゃw」「攻めの審美眼どんだけw」などとツッコミを入れつつ深く考えずにサクサク読み進めるのがよろしいかと。実際、ラブラブ甘々だし、攻めも受けもどこかぬけてて可愛らしい性格なので、読んでて楽しかったです。作中のお気楽で緩い雰囲気も良かった。
しかしまぁ下品なのは下品だわな(笑)
ところで、脇役である攻めの同僚・金沢医師と、当て馬攻めで歯科医の加賀の関係は気になりますね。彼らは互いに主治医であり患者なのです。虫歯の金沢は加賀の治療を受けており、下半身に悩みを抱える加賀は金沢の治療を受けている……面白い。結構仲いいので、いずれスピンオフが出そうだなー。