sorachinoのブログ

BLやラノベ、少女漫画、ロマンス小説等の読書感想ブログ。お気に入り作品には★タグをつけています。どちらかと言うと新刊より古い作品に言及することが多いかも。ネタバレ多数。コメント大歓迎です。

BL漫画

basso 『amato amaro』

この短編漫画集の中で一番好きだったのは、『differenza(ディッフェレンツァ)』でした。パオロの結婚を祝うため、双子の弟であるマウロは、ゲイのパートナーを連れて帰郷します。まともな道を歩み父のお気に入りのパオロと、父の覚えがめでたくないマウロ。…

basso 『クマとインテリ』

イタリア政治家シリーズ第1弾。抑えた色調の中にソファの赤が映える表紙、格好良すぎですよね? お洒落度ハンパない……! このインパクトにそそられて、つい表紙買いした人も多かったのではないでしょうか。 表題作『クマとインテリ』は、カメラマン×インテリ…

キヅナツキ 『リンクス』

4組の中では、私は彫金師×サラリーマンが一番好きでした。一日ごとに近づいていく二人の距離感が良いです。猫と戯れつつ、一緒にごはんを食べる心地よい関係が自然でした。あ、ちなみにこの二人は受け攻め逆かもしれないという示唆がおまけの 4コマ漫画や人…

木下けい子『いつも王子様が』

『いつも王子様が』を読んでいて思ったのが、ジョックとナードが恋愛するとこんな感じになりそうだなぁ、ということ。この二人って性格は正反対だし、興味や趣味の方向性もかなり違う気がするんですが(共通点はテニスくらい?)、よくカップルにまとまった…

青井秋 『百年結晶目録』

この本の重要なモチーフは「鉱物」なのですが、それに合わせてかなり凝った装丁になっていました。裏表紙、扉絵、頁数の書かれた頁下部、著者近影欄、カバー下、など至る所に鉱物のイラストが散りばめられています。金色と淡いベージュを基調に鉱物や植物の…

えすとえむ 『エバーアフター』

ハッピーエンドで終わった『人魚姫』が一番好みでした。リゾート開発会社社長×人魚と言い張る謎の青年のお話です。ベッドインするの早いなきみらwと突っ込みたくなったけど、受けは自分の命よりも相手の命を選ぶし、攻めは自分の命の危機を顧みず2回も相手…

文乃ゆき 『ひだまりが聴こえる』

表紙買いです。本当に表紙のイラスト、綺麗ですよね。優しい木漏れ日が降り注ぐ緑豊かな大学の構内の雰囲気がとてもよく伝わってきます。繊細で美しくて凄く好きな絵です。 どういう家庭環境で育ってどういう人間になったのかなど、回想シーンを多用して丁寧…

真生るいす 『日報群雲浪漫』

この『日報群雲浪漫』、何が良いって表紙のエロさです(笑) いやー、本当に綺麗だし色っぽいし、凄く良い絵ですよね。衣装は制服制帽で禁欲的なのに肌蹴てるわ拘束されてるわ、淫靡ですよ。なんか、ぐっときます。本文の方も、日吉の腕を後ろ手に拘束してその…

元ハルヒラ 『虎穴ダイニング』

頭部まるごとリアル路線な虎な男が攻め、という本作。彼が「覆面レスラーやってるから」の一言で冒頭の済まそうとする1ページ目、笑いました。面白すぎ。いやいやいや、可笑しいでしょその言い分は!マスクってレベルじゃないwと読者の誰もがつっこんだと…

鹿乃しうこ 『君さえいれば…』

表題作の『君さえいれば…』は、親子ほどに年の差のあるリバカップルのお話。この作品の何が珍しいって、四十路を越えた男ヤモメの舅と、若く情熱的な娘婿との恋愛が描かれているところです。耕造と謙二郎は、同じ会社の上司と部下であり、戸籍上は義理の父と…

トジツキハジメ 『蝶尾』

カバー絵、すごく良いですよね! 差し込んだ夏の日が微妙な陰影を作り出す日本家屋、漂う空気はどこか気だるげで、男と、和装の青年と、そして金魚鉢。本編もこのカバー絵通りの静謐な雰囲気が溢れていました。幻想文学の小説家とまるで蝶のような尾を持つ美…

えすとえむ 『作品ナンバー20』

短編漫画集。表題作はパリを舞台に、絵画修復師と、名画の中から出てきた美青年のお話。スペインが舞台の『ラスゲアード』も好きな作品です。

藤たまき 『密告』

センの特異な睡眠状態を治療するという展開に進むのではなく、センは今後もショートスリーパーであり続けるというラストになっています。この結論、なかなか味わい深いと思いました。センにとってショートスリーパーであることは自然なことであり、特に健康…

ZAKK『CANIS Dear Mr.rain』『CANIS Dear Hatter 1~2』

米国籍の日系人×日本の帽子屋。この作品、物作りをする職人に対してのリスペクトが随所に溢れています。職人好きな方、働く男が好きな方、ニューヨークのファッションウィークやアパレルがお好きな方、年下わんこ攻めがお好きな方におススメです。

えすとえむ 『ハッピーエンドアパートメント』

スペインのアパートに住む人々の恋を描いた連作短編集です。BLですので登場するのが同性愛者の店子ばかりというのは当然かもしれませんが、それに加えて、裸族(?)やポリガミー、少年愛者、女装家、障害者、移民(脇役ですが)などとマイノリティの属性…

京山あつき 『KISS ME テニスボーイ』

京山あつきさんは不思議な持ち味の作家さんだとしみじみ感じました。シュールなシーンが多いんですよ。「え、なんだこの攻め、なんかヘンだぞ、この人」と奇妙さを感じたのですが、読み進めるに従い攻めのシュールな言動はそれどころじゃないとわかってきま…

よしながふみ『執事の分際』

主従、下克上、執事、貴族、わがままな金髪美少年と萌え要素がこれでもか、とたっぷり詰め込まれています。中でも特筆すべきは主従要素。どSで有能な執事とお馬鹿な坊ちゃんという組み合わせ、そして夜の下剋上は面白いです。執事攻めのセリフはいちいちエ…

今市子『楽園まであともうちょっと』1巻

借金話なのに暗くない、むしろ明るくて笑えるコメディ路線ということで読みやすかったです。ユーモアのある台詞など笑える場面もたくさんあります。予想外のストーリー展開が多くて、この作品って群像劇としても凄く面白いです。

榎田尤利 『きみがいなけりゃ息もできない』

幼馴染の裕福な美術商×売れない漫画家のお話。攻めの世話焼きっぷりが半端ないです。受けを自分の管理下に置いて部屋の掃除から体のメンテナンスまであれこれと面倒を見ています。

今市子 『笑わない人魚』

表題作の『笑わない人魚』、『青髭の友人』、『真夏の城』、『廻遊魚の孤独』の4話が収録されている短編集。表題作の受けは、漁協で事務仕事とはBLの登場人物としては珍しく地に足のついた地味な職業です。そういう部分も含めて地方の少し寂れた漁港の町…

明治カナ子 『惑溺趣味』

オヤジ攻めやらオヤジ受けやら、オヤジ成分の多い短編集。中でも特に『べス』が面白かったです。死んだ愛犬が人間の青年になって戻ってくると信じているペットロスになった富裕な実業家と、お金のために彼を騙して愛犬のふりをして近づく若い劇団員のお話で…

草間さかえ 『どこにもない国』

表題作カップルの話は、今巻に同時収録されている現代ものに比べてもページ数は少ないんですが、印象深かったです。引き揚げてきた兵隊さんに水やリヤカーを差し出す町の人の姿とか、戦地から久々に自宅に帰ってみたら赤の他人が我が物顔に移り住んでいたと…

今市子 『大人の問題』

主人公が最初から最後までヘテロの男性という異色のBL漫画。主人公の代わりに(?)、男性同士の恋愛をするのは主人公の父なのでした。このお父さんはゲイで、若い美青年の彼氏がいます。主人公直人と父の恋人のエビゴローを中心に、家族のドタバタ劇がコ…

石原理 『犬の王 GOD OF DOG』 1〜2

時折、映画みたいに印象的で格好良いワンシーンが出てくるんですよ。中華マフィアの隠し子の少年月小牧(ユエシャム)の前に、迎えに来た組織のお目付け役一法(イーファ)が初めて現れるシーン(1巻の71ページ)とか、コーキの元上司クインシーが監視対…

志水ゆき 『レシピ』

攻めのカイヤが、策謀を巡らせて着々と受けの洸を追い詰めていく描写がゾクゾクしました。面白かったです。このお話の攻めはなかなか凄いキャラなので、とても怖いです。一見優しくて綺麗なお兄さんなのですが、腹の中は真っ黒。自分だって洸が好きなくせに…

いもあん 『雨降らしの森〜この世界で貴方と〜』 全2巻

異世界トリップファンタジーのBL漫画です。 現代日本人の中年男性がある日突然招かれた異世界の風物が面白いです。作家さんが愛情をも持ってその作品世界の設定を色々と作りこんだというのが伝わってくるんですよ。きっと設定作るの楽しかったんだろうな。…

今市子 『萌えの死角』2

BLに関して著者が見聞きした経験や萌えについてなどが大部分を占めています。ですが、個人的にはBL部分についてよりも登山について描かれていた部分の方が面白かったです。そういえば今さんのBL漫画『楽園まであともうちょっと』でもあとがきで山登り…

藤たまき 『私小説』

この漫画は、文章という世界で垣間見えた人の側面に感動した、そんな藤さんの経験が描かせたお話だそうです。書くことの快楽を語る教師が登場するのですが、非常に共感できる台詞を言っていました。「一見つまらなく見えるかもしれないけど……。文字を書くと…

藤たまき 『銀のバッチ』『約束』

この作品の何が圧巻かって、リリカルなモノローグの凄さ。キャラクターたちの繊細な心の動きを丹念にたどっており、とても引き込まれます。読んでいるとちょっと気恥ずかしくなるくらいの言い回しが多いのですが、きっとハマる人はハマると思います。基本、…

秀良子 『年々彩々』

私は『小向家の事情』が一番好みでした。男子小学生が自分の家庭の特異性に悶々とする話なのですが、淡々とした中にも味わい深さがあります。世の中、こんな形の家族もいるかもなーとなんとなく思いました。