BL小説
1990年代の香港マフィアの世界を描いたBL小説です。エネルギッシュでゴージャスで派手でパワフルな、香港という舞台とそこに住んでいるキャラクターを、本書はとても魅力的に書いています。年下わんこ攻めの隆之、可愛いなー。天邪鬼で屈折してて冷酷で面…
兄弟にはなれない (キャラ文庫)作者: 桜木知沙子,山本小鉄子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/07/27メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る親同士の再婚によって義理の兄弟になった二人のお話です。 漫画家(23)×歯科医療…
案外あっさり物語が終結した気がしますが、まぁこれは恋愛に主眼を置くBL作品ですからしょうがないですかね。むしろ、ちゃんとラブラブカップルのイチャイチャを盛大に書きつつ、また、イワレヒコの体液が白い花に変じたりラオウの体液がイワナになったり…
元心臓外科医の司法省の捜査官ウィリアムと、神父のオーブリーの話です。2巻終盤でウィリアムはオーブリーへの愛を自覚します。凄いのが、そこから全てを捨ててオーブリーを自分だけのものにしようと決意し、それを実行すること。あれだけ力を注いでいた亡妻…
カップリングは洋館の持ち主のドイツ人×建築学が専門のオーバードクターでした。 森の中の古くて豪華な洋館、人狼、貴公子のようなゲルマン系の美男子、どこか「美女と野獣」を思わせるストーリー展開というお伽噺めいた要素が散りばめられた本作。こういう…
祁内の正体が謎すぎていっそ面白いです。作中でもヒントは出されるんですが、これこれこういう存在なのですよとそのものズバリの親切な回答を作者は最後まで明かしていません。謎は謎のままという方針のようです。この人、本当に何者なんでしょう?優しいけ…
この第一巻では恋愛要素はほとんどなく、吸血鬼という特異体質の外国人主人公が日本という異郷で生活していく場所と親密な関係を築ける人を獲得していくというのが話の軸になっています。まさにタイトル通り『吸血鬼と愉快な仲間たち』なのですよね。“吸血鬼…
31歳のぬいぐるみデザイナー×20歳前後の殺し屋のお話。舞台は禁酒法時代のアメリカ、ギャングスターの抗争が激化するシカゴとその郊外の湖岸の街エヴァンストンです。住む世界の異なる殺し屋を愛した攻めの懐の深さがハンパじゃなかったです。
攻めは詐欺師、受けはその異母弟という片瀬×深里シリーズの第一弾。良い意味でストーリーもキャラクター設定もこれぞ王道のBL!といいたくなるようなテンプレてんこ盛りな作品。私はこのシリーズ大好きです。この作品の何が好きって、ずばり攻めのキャラク…
アメリカ人外科医×製薬会社勤務の日本人研究者のお話。攻めが黒人という珍しい点は良かったです。受けの「グレッグの手のひら、白くて可愛い」等の口説き文句を読んで、そういえば日本では日本人と黒人のカップルを描いた作品ってBLに限らずまだまだ少ないよな…
外科医×ボクサーの年の差カップル。私は恋人になった第二話以降が特に好きです。絆を深めながら自分達の生活をどうやって守っていこうか、と二人が努力し合っている姿は読んでいて快い。
舞台は高級フレンチレストラン、シェフ×支配人。受けと攻めの恋愛譚であるだけでなく、一軒のレストランを再興させるという一つの目標に向かってチームで一丸となって頑張るお話でもあって、その辺りが楽しかったです。それぞれが持つ技能と知識を活かし力を…
明治時代を舞台にした植物学者×下働きのお話です。年下主攻め、敬語受け。とても面白かったです。攻めの亮一郎は可愛気のある年下の亭主関白男っぽいです。「お前も俺に接吻しろ」とか、何故受けの徳馬が泣いているのかわからなくて「お前が作った夕餉を食わ…
吸血鬼シリーズ3部作の1冊目『月の秘密』と、3冊目『星の秘密』を読みました。1冊目の『月の秘密』の方が、キャラクターもストーリーも好きでしたね。 主人公の吸血鬼である巴の設定が面白いのです。ワイルド系な男性が好みのゲイなのに食欲がわくのは女…
田舎町の陶器職人×幼少期に東京から村へ療養に来ていた同級生のお話。恋人であった受けの訃報を告げられ絶望と孤独の日々を過ごしていた攻めの前に、幽霊になったという受けが現れます。受けの姿を見れるのは攻めだけ、けれど姿は見えても体に触れることはで…
素敵な庭のある洋館で営業しているカフェが舞台と聞いて買ってみました。飲食店にまつわるお話ってBLに限らず大好きなので、つい手に取ってしまいます。オーナー、従業員、そして常連客などカフェに関する人々の恋模様を描く群像劇で、一話ごとに主人公が…
舞台は受けが一人でマイペースに切り盛りしている場末のバー。そこへ中学時代の同級生である攻めがやってきて、飲んだくれたのをきっかけにバーの上階に住む受けの元に身を寄せることとに……、という設定に心惹かれて手に取りました。同居する二人の細やかな…
ミステリ作家×担当編集。一緒に取材で訪れた瀬戸内海の小さな離島で物語は進んでいきます。島への船は高松港から一日一便のみ、人口は200人未満、過疎化が進み観光客もめったに訪れないその女凪島では、ちょうど7年ぶりに神鎮祭が行われようとしていました…
ヤクザ×美大生。離れて暮らしてきた暴力団組長の実父によって跡目に突然指名された主人公の受け。それが原因で異母兄によって命を狙われることとなったため、護衛役兼教育係のヤクザの攻めに軟禁される破目になり……、というストーリー。最初から軽めのスカと…
主人公(受け)が亡くなった父親の跡を継いで巣鴨に基盤を持つ弱小暴力団の二代目組長になるお話でした。攻めもヤクザで、受けの幼馴染かつ部下という間柄。主従、ヤクザ、年下攻め、そういうキーワードがお好きな方は楽しめると思います。高城たくみさんの…
二人ともなんとなく似た雰囲気を持っているキャラクターで、惹かれあうのもわかるなぁと思わせるものがありました。二人とも静謐、純粋、清廉、そんな感じの人達で、じんわりと誠実に愛を育んでいる様子が微笑ましいです。 受けの近侍兼攻めの世話係のメルテ…
年下で自分より序列が下だった相手がいきなり自分の直属の上司になるって、結構キツいですよね。受けは淡々とその状況を受け入れていましたが、かねてから気になってちょっかいをかけていた相手を思いがけず配下にすることができた攻めの言動が浮かれすぎで…
プロテニスプレーヤーと高級男娼の二束のわらじを履く主人公、というなかなか異色の設定のお話だったのです。日本で行われたトーナメントにおいて受けの戦績がボロボロだったことについて、テニス界の王者が受けを叱り付けるシーン等はスポ根物の匂いがあり…
ツボだったのは攻めの藤吉。狐顔の短髪、凄腕の掏り、わりと口数は少なめ、江戸っ子弁、というキャラクターなのですが、この攻めが受けの世話をこれでもかと焼きまくるのです。 >> 「俺だったら羽を切って檻に入れて絶対に外に出さねェ。手の届くところでは…
吸血鬼物のBLです。この1巻では現代日本の田舎町が主な舞台となっています。思った以上にスプラッタシーンが多く、登場人物たちも次々亡くなっていくので、読んでいて結構びっくりしました。まだ1巻というのに驚異の死亡率の高さなんですよ。けれど、主…
がめつかったり、たかり屋体質だったりと、お金に汚いキャラが結構いるのがこのお話のユニークなところです。なにしろ受からして相当な守銭奴ですし、主人公の攻め自身も昔からの幼馴染を財布扱いしてますし。お金や高価な美術品を手に入れようと登場人物た…
隣に住むサラリーマンに恋をした内気な大学生。なんとかサラリーマンに近づきその好みのタイプを知ろうと、大学の授業の一環でと嘘をつきアンケートを頼む……、というお話。コメディです。確かに、奇抜な質問のアンケートに驚くサラリーマンの反応とか可笑し…
吸血鬼や狼男などが登場するファンタジーBLです。『薔薇の接吻』では、受けが20歳になるまで手を出さないという誓いをたてたために、攻めは思わせぶりに受けを誘惑するものの、最後までは手を出さずじっと我慢しています。一方、受けはそんな誓いは気に…
中東の砂漠の国の皇太子と、そこへ派遣された東欧の国の軍人によるラブストーリーです。主人公が控えめで儚げな麗人という綺麗なお嫁さんタイプだったり、相手が砂漠の国の男らしい外見のプリンスだったり、スイスのレマン湖のほとりの古城で愛を確かめあっ…
日本神話をモチーフとしたライトなノリのBLファンタジーです。キャラクター的には月夜観×輝津馳カップルが好みだったな。ショタには関心の薄いたちなのですが、なんか輝津馳のアホの子っぷりが可愛くて。 ただし、2作ともストーリーは他愛がないというか…