sorachinoのブログ

BLやラノベ、少女漫画、ロマンス小説、ミステリ小説、アニメ、ドラマ等のジャンルごった煮読書感想ブログ。お気に入り作品には★タグをつけています。ネタバレ多数、ご注意ください。コメント大歓迎です。不定期更新。

大岡信 『私の万葉集 一~二』

私の万葉集〈1〉 (講談社現代新書)作者: 大岡信出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/10メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る私の万葉集〈2〉 (講談社現代新書)作者: 大岡信出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア: 新…

松岡なつき 『H・Kドラグネット』全4巻

1990年代の香港マフィアの世界を描いたBL小説です。エネルギッシュでゴージャスで派手でパワフルな、香港という舞台とそこに住んでいるキャラクターを、本書はとても魅力的に書いています。年下わんこ攻めの隆之、可愛いなー。天邪鬼で屈折してて冷酷で面…

服部まゆみ 『一八八八 切り裂きジャック』

一八八八 切り裂きジャック (クイーンの13)作者: 服部まゆみ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1996/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る この小説は1888年にロンドンで実際に起こった切り裂きジャック事件を題材…

ピーター・キャメロン 『最終目的地』

最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)作者: ピーターキャメロン,Peter Cameron,岩本正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る面白かったです! 人生の次のステップへ進むた…

パトリック・バルビエ 『カストラートの歴史』

翻訳:野村正人 一時期、カストラート歌手という存在に興味を抱き、カストラートの登場する小説を読み漁っていました。そういう小説には文章の中に実在の人物の名前が出てくることが多いので、自然と歴史上の数々のカストラート歌手にも興味が出てきました。…

梨木香歩 『家守綺譚』

家守綺譚 [ 梨木香歩 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・な行ショップ: 楽天ブックス価格: 1,512円梨木香歩さんの小説『家守綺譚』を読みました。文庫版も発売されていますが、私が読んだのは新潮社より二〇〇四年一月…

よしながふみ 『ジェラールとジャック』

本作は一冊読み終わった後の満足感が本当に凄くて、私は読み返すたびに「は~!いいもの読んだ~!」としみじみ読後感に浸ってしまいます。これ、たぶんストーリー展開の面白さそのもの以外にも、一冊分のボリュームがある程度充実していること、そしてメイ…

ポール・ドハティー 『毒杯の囀り』

毒杯の囀り (創元推理文庫)作者: ポール・ドハティー,古賀弥生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (20件) を見る 1377年、ロンドン。富裕な貿易商トーマス・スプリンガル卿が、邸の自室で毒殺…

リンダ・ハワード 『ふたりだけの荒野』

南北戦争終結から数年後という19世紀アメリカを舞台にしたロマンス小説。 面白かったです。実は、初読は図書館で借りたことがきっかけだったんですが、読み進むうち手元に置きたくなってその後本屋さんで買いました。 かつて南軍の精鋭兵士だったマッケイ…

縞田理理 『モンスターズ・イン・パラダイス』 全3巻

このお話は世界観がとてもファンタジックで魅力的です。 何気なくポクポクと道を歩いるセントールとすれ違ったり、食事の席でヴァンピールと隣り合ったり、スフィンクスとエレベーターに一緒に乗ったり、という生活を想像すると凄くワクワクするなぁ。いや、…

アニメ 『昭和元禄落語心中』 第9~13話

第9話 真打昇進と助六破門の回。退廃的なムードの中で抱き合う助六とみよ吉のシーンが艶っぽかったです。第4話で雨の降る日にみよ吉が菊の脚をさするシーンもそうでしたが、このアニメはアダルティーな雰囲気作りが上手いですね。直接的な性描写はないのに…

アニメ 『昭和元禄落語心中』 第5~8話

アニメ『昭和元禄落語心中』の第5~8話の感想です。いずれ原作漫画の感想記事も別途あげたいと思いますので、ストーリーについてはそちらで触れることとして、この記事では前回に引き続きアニメオリジナル部分についてを中心に書いていきます。 第5話 鹿芝…

アニメ 『昭和元禄落語心中』 第1~4話

雲田はるこさんの漫画を原作とする『昭和元禄落語心中』の地上波でのアニメ化は、1巻発売当初から漫画を買い続けてきて全巻揃えている原作ファンとしては本当に嬉しかったし、感慨深いです。 第一話から最終話までアニメは全話観ましたので、以下に各話の感…

えすとえむ 『ゴロンドリーナ』 1~5

闘牛素人をして一気に5巻の闘牛士漫画を読ませる魅力があるのですから、『ゴロンドリーナ』は凄い作品です。私はこの漫画を読んで初めて、思っていた以上に闘牛とは様式美を重視するものなのだと知りました。スペイン、闘牛、フラメンコ、エラ・クラシコ…な…

真瀬もと 『背中合わせのくちづけ』 2~3巻

元心臓外科医の司法省の捜査官ウィリアムと、神父のオーブリーの話です。2巻終盤でウィリアムはオーブリーへの愛を自覚します。凄いのが、そこから全てを捨ててオーブリーを自分だけのものにしようと決意し、それを実行すること。あれだけ力を注いでいた亡妻…

鹿乃しうこ 『君さえいれば…』

表題作の『君さえいれば…』は、親子ほどに年の差のあるリバカップルのお話。この作品の何が珍しいって、四十路を越えた男ヤモメの舅と、若く情熱的な娘婿との恋愛が描かれているところです。耕造と謙二郎は、同じ会社の上司と部下であり、戸籍上は義理の父と…

ジョシュ・ラニョン 『フェア・ゲーム』

舞台はシアトルとその郊外、FBI捜査官×大学教授。男子学生の失踪事件というミステリーと、主人公とその元恋人との復縁話、その二つが上手く絡み合ったお話でした。

ZAKK『CANIS Dear Mr.rain』『CANIS Dear Hatter 1~2』

米国籍の日系人×日本の帽子屋。この作品、物作りをする職人に対してのリスペクトが随所に溢れています。職人好きな方、働く男が好きな方、ニューヨークのファッションウィークやアパレルがお好きな方、年下わんこ攻めがお好きな方におススメです。

木原音瀬 『吸血鬼と愉快な仲間たち』 1

この第一巻では恋愛要素はほとんどなく、吸血鬼という特異体質の外国人主人公が日本という異郷で生活していく場所と親密な関係を築ける人を獲得していくというのが話の軸になっています。まさにタイトル通り『吸血鬼と愉快な仲間たち』なのですよね。“吸血鬼…

よしながふみ『執事の分際』

主従、下克上、執事、貴族、わがままな金髪美少年と萌え要素がこれでもか、とたっぷり詰め込まれています。中でも特筆すべきは主従要素。どSで有能な執事とお馬鹿な坊ちゃんという組み合わせ、そして夜の下剋上は面白いです。執事攻めのセリフはいちいちエ…

今市子『楽園まであともうちょっと』1巻

借金話なのに暗くない、むしろ明るくて笑えるコメディ路線ということで読みやすかったです。ユーモアのある台詞など笑える場面もたくさんあります。予想外のストーリー展開が多くて、この作品って群像劇としても凄く面白いです。

きたざわ尋子 『だまされたい』

攻めは詐欺師、受けはその異母弟という片瀬×深里シリーズの第一弾。良い意味でストーリーもキャラクター設定もこれぞ王道のBL!といいたくなるようなテンプレてんこ盛りな作品。私はこのシリーズ大好きです。この作品の何が好きって、ずばり攻めのキャラク…

榎田尤利 『きみがいなけりゃ息もできない』

幼馴染の裕福な美術商×売れない漫画家のお話。攻めの世話焼きっぷりが半端ないです。受けを自分の管理下に置いて部屋の掃除から体のメンテナンスまであれこれと面倒を見ています。

棚園正一 『学校へ行けない僕と9人の先生』

小中学校のときに不登校の経験を持つ著者が描いた自伝的な漫画。ああ、学校に行けない時こういうことを子供は考えているのか、と大変興味深いです。下校時間になると家の中から窓に張り付いて表を通る通学生たちを見る、というのがなんだかやけにリアルです。

高遠砂夜 『姫君と婚約者』シリーズ

なんといってもキャラクターがとても魅力的!アリィシアが明るくて元気いっぱいでパワフルなのに対して、無口で無表情で無愛想で偏屈で根暗なガルディアの組み合わせも面白かったです。そして、ガルディアの分身のような存在が次々と登場し、アリィシアが彼…

剛しいら 『ボクサーは犬になる   ドクター×ボクサー1』

外科医×ボクサーの年の差カップル。私は恋人になった第二話以降が特に好きです。絆を深めながら自分達の生活をどうやって守っていこうか、と二人が努力し合っている姿は読んでいて快い。

高遠琉加 『愛と混乱のレストラン 1』

舞台は高級フレンチレストラン、シェフ×支配人。受けと攻めの恋愛譚であるだけでなく、一軒のレストランを再興させるという一つの目標に向かってチームで一丸となって頑張るお話でもあって、その辺りが楽しかったです。それぞれが持つ技能と知識を活かし力を…

木原音瀬 『牛泥棒』

明治時代を舞台にした植物学者×下働きのお話です。年下主攻め、敬語受け。とても面白かったです。攻めの亮一郎は可愛気のある年下の亭主関白男っぽいです。「お前も俺に接吻しろ」とか、何故受けの徳馬が泣いているのかわからなくて「お前が作った夕餉を食わ…

桑原水菜 『赤の神紋』

小説家兼劇作家と舞台役者の物語。とにかく筆致が暑苦しい!でもその暑苦しさがクセになる!勝者と敗者、天才への劣等感と憧憬、凡人であるがゆえの苦悩、自ら模倣者になってしまった恥辱など、作家の連城をはじめとした登場人物達の生々しい感情が溢れてい…

志水ゆき 『レシピ』

攻めのカイヤが、策謀を巡らせて着々と受けの洸を追い詰めていく描写がゾクゾクしました。面白かったです。このお話の攻めはなかなか凄いキャラなので、とても怖いです。一見優しくて綺麗なお兄さんなのですが、腹の中は真っ黒。自分だって洸が好きなくせに…